名古屋コーチンと味噌のコラボレーション!味噌鍋の歴史と作り方

関西の味噌鍋

愛知県は、とても味噌を好んで食べる県民性でも有名です。味噌カツに味噌煮込みうどんなど、そのバリエーションは様々。そしてそんな味噌料理の中でご紹介したいのが、味噌鍋です。

味噌鍋は、名古屋の名産である名古屋コーチンと味噌がうまくコラボレーションした、名古屋を代表する料理の一つとなっています。そんな味噌鍋の歴史と作り方について触れていきます。

味噌鍋の歴史

八丁味噌の誕生が味噌鍋の原点

味噌鍋を語る上で避けては通れないのが、名古屋名物の八丁味噌です。八丁味噌は江戸時代の始め頃にはすでに作られており、愛知の名産となっていました。

八丁味噌が愛知県の名物になったのは、八丁味噌が品質が良く保存性が高い味噌であることが大きな理由です。当時の八丁と呼ばれていた場所(現在の岡崎市の一部)は、川に囲まれた立地であり、湿度が高いことから保存性の高い味噌を作る必要がありました。

味噌鍋に使われる味噌は、愛知県の中心地の気候風土が作り出した産物でもあると言えるでしょう。

愛知県人の味噌文化が味噌鍋を作った

八丁味噌は、その保存性の高さはもちろんのこと、風味も良いという点で愛知県外だけではなく県内の人間にも愛される調味料になりました。そして、愛知県人の味噌文化によって味噌鍋は生まれたのです。

具体的に味噌鍋が始まった記録は無いため、味噌鍋の起源については諸説あります。江戸時代から八丁味噌が作られていたことから推測するに、味噌鍋の起源も江戸時代の頃から原型となるような料理があったと考えていいでしょう。

そして時を経て、名古屋コーチンという最高の食材とマッチングし、今の味噌鍋という完成形へ辿りつきました。

味噌鍋の旨さの秘密

独自の風味がある八丁味噌の美味しさ

味噌鍋には八丁味噌など、愛知県名産の味噌が味噌鍋の欠かせない美味しさの素になります。

八丁味噌は普通の味噌とは違い、赤い色をしており、渋みや若干の塩辛さがあります。

このような独自の風味を持っている理由として、米麹を使わずに豆から発酵をして作られていることや年単位の熟成をすることなどが挙げられます。

普通の味噌を使っても味噌鍋はできますが、八丁味噌を使ったものとは比べ物になりません。ですので、本場の味を出したいならば、八丁味噌を使う必要があります。

名古屋コーチンとの相性が抜群

次にもう一つの味噌鍋の旨さの秘密として紹介したいのが、名古屋コーチンの存在です。
八丁味噌で作られた味付けの鍋は、名古屋コーチンとの相性が抜群です。

名古屋コーチンは、多く流通している鶏肉であるブロイラーに比べてかなり長い飼育をしてから出荷されます。それゆえに、名古屋コーチンの肉質はしっかりとした歯ごたえの中に旨味がぎっしり詰まっている良い肉質となっているのです。
この旨さから、名古屋コーチンを入れることによって、味噌鍋は完成すると言っても過言ではありません。

味噌鍋の作り方

出汁を取る

味噌鍋は、単純に言えば味噌を溶いて作るだけの鍋です。しかし、そのシンプルな中にも、美味しく作るために押さえておくべきポイントがあります。

まず気をつけたいのが、出汁の取り方です。基本的な味噌鍋は、鰹の出汁を取りそれをベースに味噌を溶いていきます。ただ、名古屋コーチンを使った味噌鍋であれば、名古屋コーチンのガラを使って出汁を取るとより美味しくできます。

ガラから出汁を取るのは、じっくりと煮込む作業が必要なので手間はかかります。しかし、その手間をかけただけ美味しい鍋に仕上げられます。

味噌をブレンドするのもオススメのポイント

味噌鍋は、八丁味噌をメインで使いますが、八丁味噌だけを使うのではなく他の味噌もうまくブレンドするのも良いです。ブレンドをする例としては、対照的なまろやかさがある白味噌を入れてみたり、辛口の味噌を入れてみたりするなどお好みに合わせられます。

味噌をブレンドすることによって、赤味噌だけでは表現できなかったコクや旨味などが追加できます。それゆえに、深みのある鍋の味付けができるというメリットがあります。

最初は八丁味噌だけで味噌鍋を作って楽しんでもらいたいですが、味噌鍋に慣れてきたとか、味にバリエーションを出したい場合は味噌のブレンドがオススメです。
少し濃いめに味噌を鍋に溶き、具材を入れれば完成です。

その他の地方の鍋に関しての記事はこちら → 福岡県の郷土料理もつ鍋の作り方と歴史

まとめ

味噌料理の文化が定着している愛知県では、味噌鍋も昔から愛されている料理の一つです。そして、八丁味噌という伝統的な調味料と名古屋コーチンという具材が、味噌鍋には欠かせない存在となっています。

味噌鍋を美味しく作る上でも、八丁味噌と名古屋コーチンを余すところなく使ってください。そしてちょっとした自分なりのアレンジを加えれば、とても美味しい味噌鍋が完成します