美味しいおでんの作り方と歴史

関東のおでん

少し肌寒くなってくると、つい食べたくなるのが「おでん」です。やさしいダシと、ほくほくの具材が芯から体を温めてくれる、深い料理ですよね。

そんな美味しいおでんは、どのような歴史があり、どういった作り方をすれば良いのでしょうか。それらの点について紹介したいと思います。

おでんの歴史

豆腐の田楽から生まれた

おでんは比較的新い料理のようにも思えますが、実はその起源は室町時代にまで遡ります。室町時代に、豆腐に串を刺して焼く、今でいう豆腐田楽が食べられるようになりました。その豆腐田楽から、おでんは生まれたのです。

そして直接的な元祖になるのが、田楽に使う豆腐を味噌で煮込んだ煮込み田楽です。そこから派生して、豆腐だけではなくほかの具材もダシで煮るようになりました。これがおでんの誕生の歴史です。

なお、田楽に「お」をつけて、略すと「おでん」になるように、おでんの語源は田楽から来ています。

江戸時代に現在のおでんに近づく

今の形状のおでんに近づいたのは、醤油醸造が発達した江戸時代からです。

江戸時代までは醤油はあまり作られていなかったので、貴重な調味料でした。しかし、醤油が身近な調味料になるにつれて、おでんも醤油をベースとしただし汁で煮られるようになりました。

また、鰹節や昆布でとった出汁が使われるようになったのもこの頃です。

そして歴史の進歩とともに、おでんも進歩していき、今では庶民はもちろん高級な料理店でも出されるほど親しみのある日本の大衆料理となりました。

おでんの旨さの秘密

醤油ベースの出し汁

冬の食べ物の代名詞としても使われるおでん。では、なぜおでんはそこまで日本国民にとって親しまれる料理になっているのでしょうか。そこには、いくつかの秘密があります。そしてその秘密の一つとして、醤油ベースの出し汁が挙げられるでしょう。

おでんは鰹節や昆布などを使った出し汁に、醤油を入れることによって作られます。ただ、シンプルな出し汁も出汁のちょっとした量の違いや、薄口醤油と濃口醤油の割合、醤油の品質などによっておでんの味は大きく変わります。

おでんが美味しいとされるのは、その地域や家庭に合わせて、ベストな出汁の取り方や醤油の味付けがなされている点が大きいです。

バリエーションのある食材

おでんの旨さの秘密、そのもう一つのものとして挙げられるのが、バリエーションのある食材です。

おでんというと大根や鶏肉、たまごなど、基本的な具材だけでも様々なものを入れます。

さらに、個人の好みに合わせてがんもどきや白滝、こんにゃくなど入れますし、変わり種としてトマトを入れるおでんなども最近は好まれています。今後も、おでんに入れられる具材は増えていくことでしょう。

このように、おでんは具材を選ばず、その人の趣向に合わせて具材を入れられるのも大きな魅力となっています。

おでんの作り方

出汁を作る

おでんを作る上で欠かせないのが、具材を煮る出汁を作ることです。出汁さえしっかりと作ることができれば、あとは具材を自由に煮るだけでも美味しいおでんになります。

美味しい出汁としては、鰹節と昆布の合わせ出しがオススメです。沸騰するまで昆布を入れておき、沸騰する手前になる段階で昆布を取り出します。そして鰹節を入れてから火を消します。

その後、鰹節を取り除いて出し汁だけにしましょう。

鰹と昆布の合わせ出汁に、醤油やみりん、砂糖などを入れ、味を整えていきます。家庭に合わせた味にしていきましょう。

また、出汁には鰹と昆布だけではなく、鶏ガラスープの素などを使うのも違った風味が出せるのでオススメです。

具材の下ごしらえに手間暇かけるとより美味しくなる

おでんは出汁が完成していれば、あとは具材を煮るだけですので、それほど難しくはありません。ですが、より美味しいおでんを作るのであれば、具材の下ごしらえに手間暇をかけましょう。そうすると、より美味しいおでんが作ることができます。

具材に一工夫加えるポイントとしては、大根の角をとったり味が染み込みやすいように隠し包丁を入れたりすることなどです。卵においては、あえて固めに茹でておくというのも、味がつきやすいので気をつけるべきポイントになります。

これら食材一つ一つが美味しさを発揮できるような工夫をすると、おでんの美味しい出汁を吸ってくれます。そしてじっくりと煮込んで出汁が具材に馴染むのを待つのも大切です。

その他の地方の鍋に関しての記事はこちら → 名古屋コーチンと味噌のコラボレーション!味噌鍋の歴史と作り方

まとめ

焼き田楽という豆腐料理から始まったおでんは、徐々に進化を遂げて、今では国民食と言えるほどの地位を確立しました。そして幅広い年齢層や場所で親しまれています。

そんなおでんは最近でも進化し、醤油ベースだけではなく、カレーや豆乳など、風変わりな出汁のおでんも登場しています。気になった方は試してみるのも良いと思います。