きりたんぽ鍋の歴史と美味しい作り方

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秋田のきりたんぽ鍋

秋田県の郷土料理としても有名な、きりたんぽ。そのきりたんぽをメインの具材としているのが、きりたんぽ鍋です。

秋田県の人には馴染みのあるきりたんぽ鍋について、改めてその歴史や美味しさの秘密、具体的な作り方について紹介していきたいと思います。

きりたんぽ鍋の歴史

たんぽの歴史について

きりたんぽ鍋を語る上で欠かせないのが、その鍋に入れる「たんぽ」です。きりたんぽとしての名称が有名ですが、切っていない状態の正式名称はたんぽと言います。

さてこのたんぽですが、東北地方などの言葉で「またぎ」と呼ばれる猟師達の食事として始まったことがその起源とされています。狩りの際に持って行った米などの食料が余った時に、それらを磨り潰して棒につけて焼いたのがたんぽの原型です。

そこから、秋田名産の美味しい米を使って作る、現在のたんぽへと進化を遂げて行ったのです。

きりたんぽ鍋も猟師の食べ物として始まった説が有力

では、そのたんぽを使ったきりたんぽ鍋はどうやって生まれたのでしょうか。そのきりたんぽ鍋の歴史も、実は猟師の食べ物として始まった説が有力です。

猟師は山に入り、野鳥や山菜などを収穫します。これら猟師が持ち帰った山の幸と、残り飯で作ったきりたんぽを一緒に鍋で煮ることから始まり、徐々に現在のきりたんぽの形になってきました。特に、鶏肉と一緒にきりたんぽを煮たという部分は、比内地鶏の出汁で煮る現在のきりたんぽと大きく共通しています。

米が収穫されたすぐの時期が、きりたんぽが一番美味しいタイミングです。そのため、今では新米が流通して少し肌寒くなる秋が、きりたんぽ鍋の旬の時期にもなっています。

きりたんぽ鍋の旨さの秘密

秋田県産の米の味が旨さの核

きりたんぽ鍋の旨さ、その決め手になっているのが、きりたんぽの美味しさです。

きりたんぽの美味しさが、きりたんぽ鍋の味を左右すると言っても過言ではありません。では、そのきりたんぽはなぜ美味しいのか。

その秘密が、秋田県で収穫される米にあります。秋田県はその気候風土から、米の産地としても有名です。「あきたこまち」や「ひとめぼれ」などのブランド米は全国的にも知られています。

この秋田県産の美味しいお米を、贅沢にきりたんぽとして使っているので、きりたんぽ鍋は美味しいのです。

比内地鶏の美味しさも重要

きりたんぽ鍋の美味しさのもう一つの要素となっているのが、秋田県の地鶏である比内地鶏が使われているという点です。

比内地鶏は、日本国内における三大地鶏の一つとして知られています。それほど美味しい地鶏のガラで鍋のスープを取り、そして肉を具材として使うことで、鍋の風味と旨味の肝を作り出しているのです。また、比内地鶏の肉質が柔らかく食べやすいのも美味しさの一要素です。
比内地鶏以外でもきりたんぽ鍋は作れますが、せっかく鍋をするならば比内地鶏は欠かせません。

きりたんぽ鍋の作り方

たんぽを作る

きりたんぽ鍋は、その中に入れるたんぽによって味が左右されます。ですので、たんぽを美味しく作れば、きりたんぽ鍋も美味しく作れることになります。

では、たんぽの美味しい作り方ですが、まず美味しいお米を使いましょう。できれば秋田県産のお米を使うことをオススメします。そしてお米を炊き、あたたかい状態で米の粒が全体の半分ほど残るまで磨り潰します。

このたんぽの種を割り箸などの串につけ、ホットプレートなどで焼きましょう。できるならば、炭火を用意して網焼きするのもオススメです。適度に焼き色がつき、割り箸などの串を抜いたらたんぽの完成です。

鶏ガラから出汁を取り、具材を入れて煮込む

次に鍋全体の作り方です。市販のきりたんぽ鍋を作るスープを購入しても良いですが、こだわりをもって作るのであれば、鶏ガラ、特に比内地鶏のガラから出汁を取りましょう。そしてその出汁をベースに、鍋を煮込んでいきます。

鍋に入れる具材としては、あらかじめ作っておいたきりたんぽ、ガラでも使用した鶏肉、そして山菜などです。このほかに、豆腐やきのこ類など、一般的な鍋に用いられるスタンダードな具材を入れても美味しいです。

味付けについては、醤油ベースの中に、砂糖や酒などの調味料を使っていきます。比内地鶏を使えば、味付けはシンプルでも出汁の味だけでとても美味しい鍋になります。

その他の地方の鍋に関しての記事はこちら → 名古屋コーチンと味噌のコラボレーション!味噌鍋の歴史と作り方

まとめ

猟師のご飯の余り物から作られたきりたんぽ鍋は、今では秋田県の名産をふんだんに使った美味しい郷土料理になっています。特に秋田県産のお米と比内地鶏は、きりたんぽ鍋において欠かせない素材です。

きりたんぽ鍋を作る場合は、美味しいお米や鶏肉、山菜など素材にこだわって作ってみると良いでしょう。そうすれば、秋田の本場で食べるような、本格的な美味しいきりたんぽ鍋を作ることができます。

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